お酢づくり
About Vinegar Making

太古の昔、人類は、果実などが腐って偶然にできたお酒(のようなもの)を見つけて、その魅力を知りました。また、そのお酒を大切にしまっておくと、いつのまにか酸っぱくなることに気付きました。

このことでお分かりのようにお酢はお酒からつくられます。英語でお酢のことをビネガー(Vineger)といいますが、その語源はフランス語で酸っぱい(aigre)ワイン(Vin)を意味するVinaigreです。又、漢字でも酢は(酒から作られる)醋(昔、酒だったもの)のように酉がどちらにもついているので酢と酒は非常に関係が深いものであることがわかります。

酒のあるところに酢あり。お酢は世界の各地で醸されるお酒を原料に何百、何千種類もあると言われています。
日本で酒というと、米からつくられる日本酒です。従ってお酢も、その日本酒からつくられる米酢が代表的です。

原料処理

米を洗米し、甑(こしき)と呼ばれる蒸し機で蒸します。蒸したお米に麹菌と呼ばれる菌を生やし、麹米を作ります。

仕込み(酒つくり)

タンクに麹米、水、そして新たに蒸した米を入れて(かけ米)、酢の原料になる酒を作っているところです。タンクの中でアルコール発酵が進みます。

酢酸発酵

酒に酢酸菌の入った種酢を加えると、酢酸菌は酒のアルコール分と空気を取り込み酒を酢に変えていきます(酢酸発酵)。表面にびっしり菌膜がはり、その下で酒はだんだん酢になっています。